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益田 和久

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第95回 万博に携わって感じたこと

2022/12/29

先日、大手旅行会社さんが企画する大阪への観光誘致プロジェクトに少しだけ関わらせていただきました。
御存知の通り、大阪万博が2025年の4月〜10月に開催されます。

世界に向けて日本をプレゼン、アピールする絶好の機会です。国内外問わず、一人でも多くの方に大阪(圏)に足を運んでいただけるよう、関西圏を中心に観光コンテンツの開発や宣伝が活発に行われているようです。
東京オリンピックは、コロナ禍の影響もあり、外国人観光客が来日できなかったので、今回は是非とも多くの(外国人観光客)の方に来ていただきたいという思いがあります。

前回愛知で開催された万博(2005年、愛・地球博)は家族と行きました。
息子も小さかったので、抱っこやおんぶをしながら広い会場をひたすら歩き回り、人が多かったことと歩き疲れた記憶しかありません(苦笑)。
ただITに関するパビリオンがいくつかあり、どれも「ネットワークを使って将来的にはこんなこともできるようになる」というものだったような記憶がうっすらあります。

1970年の大阪万博のときには、ワイヤレス電話やテレビ電話が展示され、多くの方々がその技術に感嘆していたようです。
子供達は、まさにドラえもんの世界だと思っていたと思います。
今や、当たり前のように使っているテレビ電話やワイヤレス電話(携帯電話)。
今回の万博もDX(デジタルトランスフォーメーション)は一つの柱になるはずです。
SDGsと絡めてどんなパビリオンが企画されるのか、今からとても楽しみです。

前置きが長くなりましたが、常に進化を続けている文明の力は、常に私たちが便利さや快適さを求め続けているからこそ実現できていると思います。
便利さや快適さを求める背景には、何かしらの「不・負」の感情があるからではないでしょうか。
「不・負」の感情というと、不満や不足、負担や負荷といったネガティブなものが出てきますが、見方を変えると「もっとよくなりたい」という向上心や改善意識が旺盛であるともいえるのではないでしょうか。
その思いがあるからこそ、いろんな発想やアイデアが生まれ、その思いが強いほど実現していく。
ここ数年のDXやITの進化も、市場のニーズを吸い上げ、試行錯誤しながら、形にしてきたことの積み重ねだと思います。

コロナ禍になり、仕事の進め方が変わったこともいくつかあります。
ただそれは「変えざるを得ない」ものが多かったです。
その「新しい仕事の進め方」もこの数年で定着してきました。
この「新しい仕事の進め方」をベースにして、ここからは「もっとよくなりたい」「こんな状態になれるといいのに」「こういったことはできるのだろうか」という、新たな可能性にチャレンジしていくことが必要であると感じています。
与えられた環境に甘んじることなく、一見「そんなことできるわけない」といったことを考える、追求する、形にしていく。
この一連の流れが、自分を高めていくことにつながるのだと思います。
来年の抱負を考えるにあたり、「もっとよくなりたい」という向上心、改善意識が重要であると再認識した年末のひとときでした。